オリルスタットとダイエット効果について

オルリスタットは、ゼニカルをはじめとした重度肥満用の治療薬で、脂肪の吸収を抑制する働きがあるため、世界中で使用されています。
オルリスタットは、脂肪分解酵素のリパーゼの働きを抑制することで、食事で摂取した脂肪分の30%を体内で吸収することなく、便とともに排出する効果があり、従来のダイエットピルなどとは違い、食事から摂った油が体に吸収されずに出てくるので、摂取カロリーを減らすことが可能です。また、油や脂肪が便とともに排出されるのが目で確認できるので、効果を実感することができるというメリットもあります。
オルリスタットを一般的な食事を摂りながら摂取した場合、体重は1週間から2週間ほどで減り始め、個人差はあるものの、1年間に1kgから7kgほど減量することができるようです。また、オルリスタットは安全性も高く、半年から1年以上継続的に服用しても体に悪影響が起こることもほとんどありません。肥満が解消し、目標体重に達した後でも、服用することでリバウンドの防止や体型の維持ができるのです。そのため、油っぽい食事が好きな方、食事制限や運動などの厳しいダイエットに挫折してしまうという人にも最適です。
オルリスタットは、野菜や果物、油の少ない食事を摂る、油を使い過ぎない調理法で調理する、軽い運動を継続して行う、アルコールは控える、糖分の過剰摂取を控えるなどするとより効果的です。
また、オルリスタットは、食欲を抑える肥満治療薬とは違い、食事によって体内に蓄積される脂肪を排出させることができるため、肥満解消や予防に役立てることができます。医療機関では、肥満で悩んでいる人や肥満による高血圧や高脂血症、糖尿病などを患っている患者に処方されています。

オリルスタットを成分とする薬

オルリスタットは、胃や腸などの消化器官に胃や膵臓から分泌される消化液に含まれる脂肪の分解を促進するリパーゼと呼ばれる消化酵素の働きを阻害して、脂肪の分解を抑制する事で摂取した脂肪の吸収を約30%抑制するダイエット薬であり、先発薬であるゼニカルとジェネリック医薬品のアリーが有名です。
現在では、多くの国でゼニカルのジェネリック医薬品が販売されています。
ゼニカルは、1998年にスイスの大手製薬会社ホフマンラロシュが発売がしたオルリスタットを120mg含有する先発医薬品であり、EU諸国やアメリカなど世界中で使用されているダイエット薬です。
アリーは、イギリスに本社を置くグラクソスミスクラインが2004年にホフマンラロシュより販売権を取得して製造販売する医薬品であり、米食品医薬品局が初めて認可した処方箋不要のダイエット薬です。オルリスタットの含有量は、ゼニカルの半分の60mgです。
オルリガルは、ダイエット薬ゼニカルと同成分オルリスタットを含む米食品医薬品局が承認しているジェネリック医薬品であり、インドの大手医薬品メーカーであるハブファーマシューティカルズ&リサーチ社が販売するダイエット薬です。
オベリットとビーファットは、インドの医薬品メーカーであるインタスファーマが製造販売するダイエット薬です。
オルリファストは、ダイエット薬ゼニカルと同成分オルリスタットを含む米食品医薬品局が承認しているジェネリック医薬品であり、フィリピンのマリキアに本社を置くロイド・ラボラトリーズが製造販売するダイエット薬です。
他にも、オリサットやゼニガルなど多くのゼニカルのジェネリック医薬品が医薬品メーカーから販売されています。

オリルスタットの副作用が危険?

オルリスタットは、脂質のエステル結合を加水分解する胃液や膵液に含まれる消化酵素であるトリアシルグリセリドリパーゼの作用を阻害する薬剤であり、消化酵素トリアシルグリセリドリパーゼの作用を阻害する事で摂取した脂質を吸収可能な脂肪酸やモノグリセリドへの加水分解を阻害し、脂質の吸収を約30%軽減します。
その為、吸収されなかった脂質が、ワックスエステルを多く含む便として排出されるので、油状の便が漏れ出す事や放屁と勘違いをする便失禁、便意のコントロールが効かない便意切迫、排便の増加などの副作用があり、服用時には大人用のオムツや生理用のナプキンの着用が必要です。
又、オルリスタットは、吸収出来なかった脂質と共に脂溶性ビタミンを体外に排出してしまう為に、脂溶性ビタミンのビタミンAやD、E、K、βカロテンなどが不足してしまう副作用があります。
脂溶性ビタミンの不足は、上皮組織の角質化や口腔内などの粘膜の乾燥、泌尿器系の障害、細菌感染などに対する免疫力低下などを引き起こします。その為、オルリスタット服用時には、脂溶性ビタミンの補助剤の併用が推奨されています。
オルリスタットは、基本的に99%の薬の成分を体外に排出しますが、3~5日間肝臓に薬の成分が蓄積する為に、極稀に目や皮膚の色が黄色くなる黄疸、食欲不振等の肝機能障害が、副作用症状として発現する事があります。
オルリスタットは、日本国内では未承認の肥満治療薬ですが、体内にほとんど残留しない事や中枢神経に作用しない為に依存性が無く安全な肥満治療薬として、アメリカを初めとする世界各国で使用されています。
又、オルリスタットは、心臓病リスクや2型糖尿病発症のリスクの軽減に効果がある事も確認されています。